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(本)トンネルの森1945 角野栄子 - さいたま朝日WEB

(本)トンネルの森1945 角野栄子

2019.1.3|TOPICS さいたま朝日紙面より

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『魔女の宅急便』などで知られる児童文学作家・角野栄子による、

自身の体験をもとにした物語。

太平洋戦争のただなか、イコは父の再婚相手になじめずに祖母と

暮らしているが、戦況が悪化し、新しい母・生まれたばかりの弟と

共に、千葉の小さな村へ疎開する。

1945年に十歳だったという角野さんは、「十歳の少女にも、十歳なりの

厳しい戦争がありました」と語っています。少女の視点で語られる

孤独や飢餓に、胸が苦しくなりますが、そんな中で健気に生きる

イコにきっと力をもらえるはず。大人から子どもまで沢山の方に

読んでもらいたい、決して失われてはいけない物語です。

トンネルの森

トンネルの森1945

 

角野栄子

(KADOKAWA・1,296円)

【さいたま朝日2016年8月号掲載】

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